まだ終わっていない。白保から「市民に知らされていない課題が山積している」との指摘が挙がった。川平以外の西部地区からも「大丈夫か」との声が出始めている▼石垣市が進めている風景計画・都市計画景観地区の変更手続きは、耳目を集めていた川平景観地区について中止、観音堂景観地区については一時保留との方針が出され、一応の決着をみたが、ここにきて風景計画も「島内全域にかかわってくる」と口の端に上るようになった▼主な変更は自然風景域で7㍍、農村風景域で10㍍となっている建築物の高さ制限を撤廃し、13㍍を超える場合は景観形成審議会の意見を聞くこととする、という内容。平久保半島東側は玉取崎眺望保全地区、平久保エコロード眺望保全地区として現状維持▼中山義隆市長は風景計画については変更案通り見直し手続きを進めていくとの方針を打ち出している▼ただ、自然風景域は主に山、海、川を区域とするため、変更のインパクトが大きいと予想されるが、内容が周知徹底されているのか疑問▼変更案の策定過程が不透明な上、案の公表も4カ所の住民説明会、縦覧などと限定的で、縦覧終了以降はホームページからも消去されている。そもそも、市民が内容を把握する機会は、十分に確保されてきたのか。(比嘉盛友)
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