竹富町(川満栄長町長)の2014年度一般会計当初予算は歳入歳出総額50億3800万円と前年度に比べて33・9%(25億8900万円)の大幅な減額となった。町の当初予算は40〜50億円規模だが、前年度は西表島製糖工場の整備予算など県の一括交付金を活用した予算が盛り込まれたことで過去最大規模となり、14年度は同整備事業費執行に伴う反動減で4年ぶりの減額編成となっている。
歳入は町税や固定資産税などの伸びで自主財源が9億9550万円で同2・8%(2680万円)増加。財政調整基金からの繰り入れが4億2240万円、減債基金からの繰り入れが2160万円で前年度に比べて繰入金は6・0%(2560万円)増加している。ふるさと応援寄付金は300万円と同22・0%(85万円)減額した。
地方交付税や国庫・県支出金などの依存財源は40億4280万円で西表島製糖工場の施設整備費執行に伴い、県支出金が大幅に減額したことで同39・3%(26億1590万円)減額となっている。地方交付税は前年同額の19億9500万円。
歳出では、人件費などの消費的経費が28億1430万円と同10・1%(2億5900万円)増加したが、普通建設事業費などの投資的経費は13億9750万円と同67・1%(28億4690万円)の大幅な減額となった。
普通建設費のうち、14年度の主なハード事業では西表島上原集会施設建築事業で1億3300万円、うなり崎公園整備事業が1億800万円、船浦中学校の建て替えで1億4500万円、西部共同調理場の立て替えで1億2900万円などが計上された他、西表島製糖施設整備事業の資材費高騰に伴う追加で1億7400万円も盛り込まれている。