日本サッカー協会が青少年の逸材発掘と育成強化を図る、2018年沖縄県トレセン(トレーニングセンター)選手のU—12(12歳以下)と、U—11(11歳以下)選手に、IFTフットボールクラブの早野太陽(大浜小6年)と、FC琉球石垣の伊良部綾大(平真小5年)がそれぞれ選出された。2人は年間を通して沖縄本島で行われるメンバー合同トレーニングに参加し、高いレベルで技術を磨く。
早野は17年のU—11に続き2度目の選出。ボールコントロールの技術が評価され、昨年は初めて韓国に派遣されて国際試合も経験した。「県はレベルが高い。本島のみんなについていけるよう頑張りたい。ボールを持ったときの判断を早めたい」と抱負。IFTの山盛慶心監督は「サイズがないなかでも、トレセンの監督が求めることに応えていければ伸びる。まだ育成選手。自由に」と背中を押した。
フォワードの伊良部は、前線突破と決定力が評価された。前線で守備の壁を1、2枚は破って積極的に相手ゴールに向かう。FC琉球の古賀鯨太朗監督は「周りと比べて意欲が高く、常にどうすればゴールを奪えるか考えて練習に取り組んでいる」と期待を寄せた。
4月初旬に沖縄本島で行われたセレクションでは「地元とはレベルが違う」と感じ、選ばれるとは思わなかったが、「得意は伸ばし、苦手もつぶしたい。プロで世界でも通用する選手になりたい」とつかんだチャンスに闘志を燃やした。