新1年生の皆さん、新しい学校生活はどうですか。勉強についていけるかな、友だちができるかな、と不安もあるのかもしれない。思春期を迎える中学1年生は、いろんなことに疑問や悩みを持ち始めることでしょう▼先日、運転中にラジオを聴いていると、作家の高橋源一郎さんが「子どもの難問 哲学の先生、教えてください!」(野矢茂樹編著、中央公論社)という本を紹介していた。素朴で根本的な問いに哲学者が答えるという内容。おもしろそう。読んでみた▼例えば「どうすればほかの人とわかりあえるんだろう」の問い。難しいね。でも哲学者はいきなり「こんな問題を考えてはいけない」とばっさり。「気を悪くする人がいるかもしれないけど言っちゃおう。この問いは、みんな重大問題だと思っているけれど、本当はそうではない。くだらない問いなんだよって」▼エッと思うかもしれないが、最後まで読めば納得するはず▼ほかにも「ぼくはいつ大人になるの?」「勉強しなくちゃいけないの?」「頭がいいとか悪いとかってどういうこと?」「好きになるってどんなこと?」「なぜ生きてるんだろう?」「自分らしいってどういうことだろう?」などの問いがある▼どれも関心のある事柄だと思う。どんな答えがあるのか知りたくはないか。(比嘉盛友)
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