石垣市は、犯罪を抑止し住民や子どもたちの安心・安全を守ることを目的に整備を進めていた防犯カメラの設置をことし3月までに完了、19日から運用を開始する。小中高の学校周辺や公園など30カ所。昨年9月に作成したガイドラインに基づき、市民のプライバシー保護のため、撮影された画像の閲覧・提供について制限をかけている。
防犯カメラについては昨年5月、石垣中学校でプール内に不審な男が侵入、逃走する事案があったため、同校から要望があった。このため、市では学校周辺、公園での設置を重視した。
ガイドラインでは、撮影された画像の閲覧・提供については▽法令に基づく場合▽市民の生命・身体・財産の安全の確保のために緊急の必要性がある場合▽捜査機関から犯罪・事故の捜査のために情報提供を求められた場合—などに、できるだけ関連する部分に限るとしている。さらに閲覧・提供の際には相手先、日時、目的、画像の内容などの確認を確実に行うとしている。
防災機器管理室は「監視カメラではなく、何か起きたときにだけ使用するもの」としており、19日に行う運用開始式で八重山署と協定書を締結する。
撮影された画像の保存期間は3週間。これ以降、随時更新される。
同室は、2017年沖縄安全対策事業を活用。5780万円をかけ、防犯カメラのほか公民館などから要望のあった箇所に防犯灯312台を設置した。これで島内の防犯灯は1871台となった。