石垣市が津波などの緊急情報や行政情報を市民に提供する緊急時一斉放送システムの拡充のため本年度整備した子局(防災無線)16基と戸別受信機83個の設置が完了。同システムの適切な使用と管理を図るため27日午後、市役所で新たに整備した白保、宮良、大里、富野、名蔵、双葉の6公民館と覚書や協定書を締結した。出席できなかった崎枝公民館とは後日締結する。
石垣市では2005年度から同システムの運用を開始。子局は本年度の16基を含め51基。市の公共施設や幼稚園、公立保育所、指定避難施設などに設置されている戸別受信機は本年度の83個を加え、計117個が整備された。
防災無線は公民館の総会や地域行事、公民館独自の防災訓練などの広報にも活用できる。
調印式で中山義隆市長は「津波などの緊急情報を提供し、市民の迅速かつ的確な避難につなげたい。防災無線を万一のときや訓練に活用してほしい」とあいさつ。
6公民館を代表して白保公民館の米盛勝三館長が「東日本大震災以降、地域住民にどのようにして津波情報を伝えるか悩んでいた。地域の避難訓練などに活用したい」と述べた。