【大阪】「2014白保フェスティバル」(同実行委主催)が23日、大阪市大正区の大阪沖縄会館で開かれた。白保村の伝統芸能の継承と郷友会の活性化などを目的に開かれたもので、今回は7年ぶりの開催。舞踊や民謡など多彩なプログラムを繰り広げ、集まった観衆約250人を楽しませた。
第1部は内原美智子さんと恩川峯子さん、内原まりえさんの「白保節」で座開き。沖縄から駆けつけた大泊克さん、重孝さん兄弟が味わい深い歌声で「繁昌節」などを熱唱した。
白保からは300年の歴史を誇る白保獅子保存会が出演し、獅子の舞の「ムンダニ」や「遊びの舞」など会場いっぱいに披露。小さな子どもを獅子に飲み込ませて、獅子の腹から出して無病息災を願う場面では、会場をひときわ沸かせた。
第2部は東京から駆けつけた迎里計さんが持ち歌の「うたげ」、大泊一樹さんが「白保小唄」や「デンサー節」、「とぅばらーま」などを透き通った美声で響かせた。
会場の盛り上がりは「六調節」で最高潮に達し、さながら八重山を再現したようなムードに。最後は「弥勒節」でしめやかに締めくくった。
近畿八重山白保郷友会の森田尚志会長は「会場の変更などもあったが、皆さまのおかげで無事に終えることができた」と話した。
実行委員長の大泊一樹さんは「今後も三線を通して白保村の伝統芸能を継承していき、郷友会の活性化にも役立てたい」と語った。(岡田紘二通信員)