2017年度第2回八重山地区健康おきなわ21推進会議(議長・国吉秀樹八重山保健所長、21機関・団体)が22日午後、八重山合同庁舎で開催され、死亡率が全国の2倍に上る県内の肝疾患の高さを受け全国健康保険協会(協会けんぽ)沖縄支部が、特定保健指導の対象者に行った減酒指導の成果により、65・6%で改善が確認されたことを報告した。協会けんぽは今後、八重山の1市2町と連携した節酒支援も考えている。このほか、同会議のワーキング部会による健康づくり活動や対策についても紹介された。
協会けんぽは、加入者のうち特定保健指導を必要とする3963人を対象に、問題飲酒の程度を調べるテスト「AUDIT(オーディット)」を用いてアルコール摂取量など飲酒習慣を調査し、改善プログラムを実施した。1年後、危険な飲酒レベルとして判断された532人のうち349人が飲酒習慣に改善がみられた。
集計データを分析すると、飲む頻度よりも1回に飲む量を減らすことで、改善につながる人が多かった。
また、同会議の中でワーキング部会による▽肥満▽職域▽生活習慣病▽たばこ▽歯と口の健康—の各対策についても意見が交わされた。
健康長寿おきなわ復活に向け、取り組みの指標として活用する「県民会議版ロードマップ」では、経済・保健医療・福祉・民間団体が連携して健康づくりを図る一方で、特定健診受診率の向上も課題として挙げられた。
参加した関係者らは健康づくりに対して「今後も継続した連携による取り組み」を再確認。地元2紙に掲載している「Let`s健康おきなわ21リレーエッセー」についても協議し、次年度も掲載することを承認した。