公明党は中山義隆氏、砂川利勝氏、宮良操氏のうち誰を支持するのかー。石垣市長選の投開票まで約3週間と迫る中、その動向が注目されている。当落の行方と自衛隊配備の是非を大きく左右するからだ▼同党市議の大石行英氏と平良秀之氏は、過去2回とも市長選は中山氏を支持した。しかし今回はまだ態度を明確にしていない▼過去の市議選で両氏が「反対」を表明してきた自衛隊配備が、今回の争点になり中山、砂川両氏は容認、宮良氏が反対と真っ向対立しているからだ▼2010年、14年の市長選では5014票と4022票差で圧勝した中山氏だが、三つどもえの今回は票が分散する。そこで両氏の前回、前々回市議選での総得票2500~2600票余が大きな鍵を握る▼両氏はその2回の市議選の本紙アンケートに、「尖閣の警備態勢は海保で不足と思えない」「国際観光都市を目指す石垣市にとって好ましくない」と配備反対を回答していたが、最終判断はどうか▼各陣営からは①「平和の党」の矜持(きょうじ)を貫き宮良氏を支持②党中央の自公の枠組みで中山氏を支持③保守分裂の中で既に支持者の一部が流れる砂川氏か、あるいはどちらも支持せず自主投票―の観測が流れる。各陣営からラブコールを送られる悩める党に決断の時が迫る。(上地義男)
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