過日、本紙で好評連載中の方言(スマムニ)表題・くよーならは、朝も昼も夜も使うので(こんにちは)限定よりも(ご免ください)=お伺いしますの意のほうがいいのではないかと述べた▼先日、それを読んだ方から共通語にも見られるように、ある言葉がずっと露出し使われていると、いつのまにかそれが標準になることがある。スマムニのありがとうも多数派の「にーはいゆー」が少数派の「みーはいゆー」に押され歯がゆい思いをしているとの電話▼ついでだが宮良村には、謝る時の方言ご免なさいはあるかとも。ちょっとした謝り、かしこまって深々と謝る場合はどう言うの。そういえば他人に肩が触れた時、迷惑をかけた時、昔の人はどんな謝り方をしていたのだろうか▼返事に窮していたら、さらに続けて「人の出会いはあいさつが大事なはずなのに、スマムニにはどうしてあいさつ語の類が少ないのだろうね、さようならもないよね。調べて分かったら教えてね」と電話を切られた▼う~ん。そういえばごめんなさい失礼しましたの意では「ぶりばなり=ぶりばしー」がある。深々と謝る時は、「でーず=しかいとぅ ぶりばなり」ではどうかしらん。離脱の「先に失礼」も「ぶりはい=ぶりさい」なんだよね。さようならもこれで代用できないかな。(仲間清隆)
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