2017年度八重山保健所運営協議会(会長・中山義隆石垣市長、委員10人)が8日午後、八重山保健所で開催され、2011年~15年の脳内出血による標準化死亡比が、県内5保健所管内で男女とも八重山がワーストだったことが報告された。県平均を100とした場合、八重山は男性250・2、女性277・4と2・5倍以上。ワースト2位との差も大きく、問題の深刻さが浮き彫りとなった。
予防の問題として未知量の高血圧、多量飲酒、喫煙、肥満などがあるほか、手術など専門的治療の環境、抗凝固剤の使用という医療の問題なども要因として考えられる。
八重山管内の主要死因は脳内出血のほか、肝疾患や腎不全なども高く、▽アルコール対策▽肥満改善▽特定検診・がん検診—の重要性が指摘され、今後も医療関係機関・3市町が情報を共有し、健康づくり推進などを展開していくことを確認した。
委員からは、県が目指す2040年までの平均寿命日本一に向け、「子どもたちに規則正しい生活習慣のアプローチが必要」などの意見が上がった。
同協議会ではこのほか、昨年10月の魚類を食べてシガテラ食中毒にあった事例、医療保護入院・退院時の地域における支援、八重山地域災害医療コーディネーターなどについての報告もあった。