5日に石垣市内の小学校に勤務する臨時任用教諭が酒気帯び運転で逮捕されたことを受け、石垣市教育委員会(石垣安志教育長)は7日午前、市教委で臨時の校長会を開き、教職員の綱紀粛正と服務規律の徹底を強く求めた。市内では2015年に小学校教諭による飲酒運転死亡事故が起きており、石垣教育長は「飲酒運転防止策は教職員一人一人の心に染みついているか。あらためて徹底してほしい」と呼び掛けた。
冒頭、石垣教育長は「教育公務員として決して許されない行為。児童生徒や保護者、市民の皆さまの信頼を著しく損ない、信用を失墜させたことに心からおわび申し上げる」と陳謝。
訓示で15年3月に八重山地区小中学校長会が決めた飲酒運転防止策を示し、「本当に一人一人の心に染みついているか徹底しなければいけない。二度とこのようなことが起きないように学校に戻って教職員に伝達してほしい」と要望した。
市教委によると、逮捕された教諭は「いしがき教育の日」終了後の慰労会に参加して飲酒。2次会が終わって運転代行を待つ間に駐車場から車を出し、路上駐車したところをパトロール中の八重山署員に職務質問を受け、アルコール検知で酒気帯びが発覚した。
教諭が勤務している小学校の校長は、自身も2次会に参加していたが、教諭がどこの駐車場に車を止めているか把握しておらず、飲酒運転防止策を徹底できていなかったことを反省。
市教委として新たな対策が求められそうだが、校長会終了後、石垣教育長は「市小中学校長会と連携を取り、対策については今後しっかり考えていきたい」と述べるにとどめた。