11年目となる千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプが1日、石垣市中央運動公園でスタートした。昨シーズン最下位に終わったロッテはことし〝マクレ〟のスローガンを掲げ、チーム改革を進める井口資仁新監督の指揮の下で覇権奪還に乗り出す。初日は雨で室内での始動となったが、セレモニー終了後、投手陣が早速ブルペンに入るなど、練習会場は各選手の熱気にあふれた。
キャンプは1、2軍合同で行われ、1軍は19日、2軍は27日まで。17、18日は、3年連続で台湾のプロ野球チーム、ラミゴ・モンキーズを迎えて交流戦を行う。
キャンプ初日は雨天用のメニューで行われ、午前と午後の班に分かれてトレーニング。全体でランニング、ストレッチでウオーミングアップ後、投手陣はブルペン入り。午前班で大嶺祐太は直球を中心に捕手を座らせ57球を投げ込んだ。野手陣は守備練習と打撃練習で汗を流し、午前班の大嶺翔太は初日から居残りでマシンを相手に調整した。
キャンプインセレモニーでは、千葉ロッテマリーンズ石垣島協力会会長の中山義隆市長が「市民の願いは、いざ石垣島から覇権奪還。スローガンの〝マクレ〟の通り、打ちまくって、走りまくって、勝ちまくって、一気に頂点に駆け上ってほしい」と激励。
井口新監督は「昨シーズンの悔しい思いを胸に、スローガンの〝マクレ〟の通りキャンプで練習しまくり、年間を通して動ける体力と技術を身に付けて生まれ変わったマリーンズを見せたい。ことしこそはパリーグ制覇、日本一と、石垣のみなさまと共に戦い、来春にはここでパレードをさせてもらえるようにしたい」とあいさつした。
キャンプ初日の天気は雨ときどき曇り。最高気温は18・9度と平年を下回り、平日ということもあり、来場する地域住民の数は少なく、県外のマリーンズファンの姿が目立った。
キャンプを見に千葉県から訪れた森健吾さん(25)と弥菜さん(28)夫妻は「今シーズンは優勝を目指してほしい。根元俊一選手にレギュラーを取ってもらいたい」と、ユニホーム姿でエールを送った。