【千葉】第1回カラーガード・マーチングパーカッション全国大会(日本マーチングバンド協会主催)が28日、千葉県の幕張メッセで行われ、カラーガード部門高校の部で、八重山高校カラーガード部が参加21校によるショー選考を経て、金賞に輝いた。目指していた最優秀賞は惜しくも僅差で逃し涙をのんだが、今村紫音部長(2年)は「みんなの心が一つになった今までで最高のショー」とやりきった様子だった。
同大会はマーチングバンドの特徴的パートであるカラーガードとマーチングパーカッションの技術向上を目的に、ことし創設された。
1年生15人、2年生4人、3年生2人の計21人で臨んだステージには「人間の心の中の叫びを表した」“叫び”をテーマに選んだ。
せつなさが漂うオープニングからアップテンポな後半へと刻々と変化するショー。一糸乱れぬフラッグワークと正確なライフルさばきでは会場から拍手が湧き起こった。
フィナーレでは生徒自身が「今を全力で生きる!」、「叫べ!心の声を!」と絶叫。約6分半のショーを全員が情感豊かに演じきった。
外部指導者でボディーワークや表現指導を担当した上原純子さんは「1年生が多い中で見事な演技。生徒それぞれの自主性が出たことがこの結果につながった」と拍手を送る。
「絶対やってやるという強い気持ちをぶつけた」と語る平良莉久君(1年)。全国大会では唯一の男子部員として存在感を放ち、「カラーガードは楽しいので、春には男子の後輩に入ってきてほしい」と誘う。
今村主将は「踊っていて涙が出そうになるぐらい感極まった。初心者が多く最初は不安も多かったが、練習を重ねて一人一人の心が一つになった。ベストを尽くした結果」と最後は笑顔だった。