外務省の戦略的実務者招へいプログラムの一環として、太平洋島しょ国の若手公務員ら13人が25日、2泊3日の日程で石垣入りし、自国と類似した地理的特徴と課題を持つ石垣島の観光や防災、行政の取り組みを視察している。同訪問団の石垣島視察は初めて。
来島したのは▽トンガ王国▽パラオ共和国▽マーシャル諸島共和国▽サモア独立国▽フィジー共和国▽ソロモン諸島▽パプアニューギニア独立国▽ニウエ▽バヌアツ共和国▽キリバス共和国▽ツバル▽クック諸島▽ナウル共和国—の13カ国13人。
一行は26日午後、農業生産法人㈲やえやまファーム(中川喜隆代表取締役社長)の崎枝農場を訪問。石垣島産パイナップルの果汁100ジュースを試飲し、担当者から亜熱帯気候を生かした農畜産物の生産や加工販売のポイント、循環型農業について説明を受けた。
滞在期間中、同社の幸福牧場=宮良=や石垣市役所、石垣海上保安部なども訪れる。
太平洋南西部にあるナウル共和国の消防官リーズン・サット氏(30)は「広大なパイナップル畑を初めて目にしたが、石垣島はとても良い土地。ジュースも100%の味がしておいしかった」と話した。