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保守分裂三つどもえへ 石垣市長選

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石垣市長選に出馬した(右から)革新系市議の宮良操氏(61)、保守系現職の中山義隆氏(50)、自民党県議の砂川利勝氏(54)

 石垣市長選は24日、自民党県議の砂川利勝氏(54)が正式に出馬を表明したことで、3期目を目指す保守系現職の中山義隆氏(50)との保守分裂選挙、革新系市議の宮良操氏(61)を加えた三つどもえの争いが決定的となった。今市長選は、政府が進める自衛隊配備の是非が最大の争点となるため、自民党は、二階俊博幹事長が調整に乗りだすなど保守分裂の回避に動いたが、不発に終わった。保守分裂が選挙の行方にどう影響するか注目される。

 自民党は、砂川氏に現職の中山氏への一本化に協力するよう求めたことから、現職を推薦する見通し。自民党県連沖縄第4選挙区支部(支部長・西銘恒三郎衆院議員)は19日付で現職の推薦を決定、県連に報告している。

 一方、砂川氏に対しては、党本部の協力要請を拒否したことから、何らかの処分が下されるのではないかとの見方が専ら。自民党の組織的支援が受けられる見通しがないことから、砂川氏は24日の出馬会見で、保守系無所属で出馬する意向を示した。

 これにより市長選は自民推薦、保守系無所属、革新系無所属の3氏の争いとなる見通し。中山氏は公明党の推薦も依頼する考え。

 保守内部には分裂選挙による共倒れを懸念する声が根強くあり、自民党と現職側は砂川氏の動きに神経をとがらせてきた。

 関係者によると、自民党の今月中旬の情勢分析では、中山氏と宮良氏が競り合い、砂川氏が劣勢となっていたが、砂川氏が正式に出馬を表明したことで状況が変わると予想されていることから、今後も情勢分析に力を入れるとみられる。

 砂川氏の後援会では、出馬会見前日の自民党本部介入に「中央は島のことが分かっていない。われわれが石垣市を変える」と反発するなど結束が強まった。幹部の1人は「砂川氏は退路を断った。やるしかない。選挙はまだ1カ月以上も先。これだけあれば」と自信をのぞかせる。

 砂川氏は、同じく保守分裂となった1期目の県議選で、下馬評を覆して当選した。選挙を熟知している支持者が多いと言われるため、中山、宮良両陣営とも砂川陣営の今後の動きを注視せざるを得ない状況となっている。


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