2018年消防出初め式(石垣市主催)が7日午後、石垣市消防本部で開かれ、市消防職員や市消防団、女性防火クラブなどが、ことし一年の無火災、無事故、無災害を祈願し、連携して地域防災に努める決意を新たにした。消防団員による県内唯一の恒例アトラクション「はしご乗り」は、ことしも拍手喝采。多くの親子が消防車と救急車の試乗を楽しんだ。式典では火災現場や消防行政に貢献した8個人5団体が表彰された。
中山義隆市長は「市街地の拡張、建築物の高層化、大型化にともない、災害の形態も複雑かつ多様化の傾向にあると危惧される。公助、自助、共助が連携し機能できるよう、45カ所の自主防災組織で、消火栓操法大会などの各種訓練を充実させ、地域防災力の強化を進めたい」と式辞。宇根規光消防長は「災害のない素晴らしい穏やかな年になるよう祈念したい」とあいさつした。
同消防団名物「はしご乗り」では、消防団員6人が、高さ5㍍のはしごの上で「館返し」「二本腹亀」「しゃちほこ」などさまざまな技を披露して会場を沸かせ、最後は3人で願いを込めて「火の用心」「無病息災」「家内安全」の垂れ幕を掲げた。
このほか幼年消防クラブがエイサーを披露、消防隊員と消防団員が、カラフルな一斉着色放水を行い、締めくくった。また女性防火クラブが会場で参加者にぜんざいを振る舞った。
7日時点の石垣市消防本部職員は61人(定員62人)、消防団員は82人。
受賞者は次の通り。
【石垣市長表彰(火災における早期通報等に関する功績)】
野中英嗣、高那真一郎、豊川将、平田正明、本原正将、前津聡志、波平明男、中川真澄
【沖縄県消防協会八重山地区支会賛助会員表彰】
崎枝自動車整備工場、(資)八重山自動車商会、狩俣シャッター、㈲安栄観光、㈲稲福酒販