先日、会社で使用していたパソコンが壊れ、保存していた写真や原稿などのデータがすべて消えた。長年ため込んだ一つの財産だけに、データ消滅の痛手は大きく、頭を抱えた。最近、各方面でデータの電子化が進み、同様なケースに遭遇した人も多いことだろう▼特に一般家庭では、カメラやビデオカメラなどの機器がデジタル化され、子どもや家族のさまざまな場面を写した写真や動画の電子データを、パソコンなどで保存しているケースが大半▼電子データは、パソコンなどに簡単に保存でき、必要な時にいつでも気軽に取り出せる便利さがある。だが半面、いざ、パソコンが壊れると、そのデータが一瞬にして消えてなくなる危険性も秘めている▼3月は卒業式シーズンで20日は郡内22の小学校で卒業式があり、561人が学びやを巣立った。会場では多くの保護者がわが子の門出を写真やビデオに収めたことだろう▼だが、そのデジカメのデータもしっかり管理しないと、せっかく人生の1ページとして記録した思い出も一瞬にして消滅することに▼そうならないためにも大切な写真などは、まめにプリントして残したり、CDやDVDなどにデータをバックアップすることが重要だ。しかも、CDなども永久的ではないので、定期的な確認作業も必要だ。(下野宏一)
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