Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all articles
Browse latest Browse all 17113

地域挙げ長寿祝う カジマヤー、笑顔あふれ

$
0
0

 数え97歳のカジマヤー(白保ではマンタラー)を迎えた白保の多宇ヨシさんと迎里トミ子さん、平得の田盛正さんのパレードが2日午前、両地域で行われた。集落内には芸能や鼓笛隊などの音が鳴り響き、それぞれの家の前では、親族や住民が万歳三唱とモーヤーで長寿にあやかり、祝福した。

 多宇さんは1922年11月25日生まれ。子ども5人、孫16人、ひ孫15人に恵まれた。畜産の家業を子どもに引き継いだ後も、趣味の家庭菜園やゲートボールなどで元気。孫やひ孫の誕生日はカレンダーに記入し、ニンガイ(願い)を欠かさない。

 「今日は最高。若い頃はナンギしたが牛を子どもにゆずり、たくさんの家族や友人に囲まれ暮らしている。白保に生まれてよかった」と感謝した。

 迎里さんは、1923年1月9日生まれ。子ども6人、孫11人、ひ孫6人に恵まれている。7人兄妹の5番目で、迎里家では5人目のマンタラー。下の弟妹2人も元気で、琉球大学も学術調査に訪れた。長寿の秘訣(ひけつ)は「よく食べて、よく寝ること」。好きな食べ物は肉やウナギ。「今日は天気もよくうれしい。孫たちとの食事会が楽しみ」と目をうるませた。

 パレードの後、白保地区では新年恒例の生年合同祝賀会(同実行委員会主催)が白保小学校体育館で行われ、生年者241人が節目の年を祝った。

 田盛さんは1922年8月27日生まれ。終戦時に夫の田盛永吉さんと娘を亡くし、女手一つで息子3人を育てた。現在は孫が9人、ひ孫が14人。田盛さんは「パレードで皆が手を振って送ってくれた時が一番楽しかった。眠れないほどうれしい」と喜びを語った。

 長男の田盛一雄さん(74)はパレードの前に「苦労の多い中『金よりも子どもが宝』などを口癖に、私たちを育ててくれた。母がきょうの日を迎えることができたのは、地域の皆さまの支えのおかげ」と声を詰まらせながら、字民へ感謝を伝えた。

 パレードの前後に大阿母御嶽と三男の寅造さんの家の前で、獅子棒同好会が棒術、平得婦人会がめでたい節を披露した。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 17113

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>