年末年始をふるさとで過ごす帰省客や正月休みで石垣島を訪れる観光客らで30日、南ぬ島石垣空港はにぎわった。空港内の到着ロビーでは「お帰り」「待っていたよ」と、帰省した家族や親戚と抱き合って再会を喜ぶ人の姿があった。
同日午前、那覇-石垣便で帰省する長男家族を迎えた松山洋さん(74)=大川=は「普段は妻と2人暮らしなので、早く孫に会いたい」と到着が待ち遠しい様子。孫の琉王(るおう)君(15)と琉姫(りゅうひ)さん(12)がお土産を持って現れると、手を振り笑顔で迎えた。
琉姫さんは、祖父の手を取り、「暖かいので海に連れて行ってほしい」と笑顔で頼むと、松山さんはうれしそうにうなずき、「孫の希望に応え、思い出をつくりたい」と話した。
石垣市登野城出身で、プロゴルファー弓削淳詩さん(25)=兵庫県在住=も帰省。迎えに来た祖母の下地千代さん(78)と約3年ぶりに再会、「今回は、祖父母に会うために帰ってきた。祖母の手料理を食べて、ゆっくり過ごしたい」とふるさとの味を楽しみに空港を後にした。