▽…親子で沖縄タイムス伝統芸能選考会の賞を受けた西海千春さんと息子の春太君。東京都出身の西海さんは、息子を八重山の文化に触れさせようと、太鼓練場に通わせた。しかし、次第に西海さんも興味がわき、自らも習うようになった。息子とのW受賞に「2人だからここまでやってこれたと思う。互いに励まし合ってやってきた」と喜びを語った。
▽…農村多目的集会施設で行われた、おもと集落の入植60周年記念式典・祝賀会。あいさつでは喜友名朝福公民館長が、先人の労苦をたたえながら「これからも心を一つに頑張っていこうではないか」と熱のこもった呼び掛け。舞台では八重山農林高校郷土芸能部が数演目を元気いっぱいに踊り、盛り上げに大活躍だった。
▽…登野城いやまし会高齢者学級の閉級式で石垣安志教育長から修了証書を手渡され、「初めて証書という物を受け取った」と感激する女性の姿に参加者全員から笑みがこぼれた。女性によると「戦争の影響で小学校の卒業証書はなかった。何もいただけなかった」と当時を振り返った。戦争当時を知る高齢者は年々減少している。ことしもあと数日。地域のつながりを再認識しよう。