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候補者に宮良操市議 石垣市長選

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宮良操氏

 来年3月11日の石垣市長選に向け、野党側の候補者選考委員会(入嵩西整委員長、17人)は19日、市議の宮良操氏(61)を全会一致で決定した。4月に選考作業を開始してから約9カ月。医師で石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会の上原秀政氏を選考した結果を振り出しに戻すなど、曲折を経てようやく決まった。3期目に意欲をみせている現職の中山義隆氏(50)は、年内に出馬を表明する見通しとなっており、来年の市長選は一騎打ちの公算が大きくなった。

 市長選で野党側の運動母体となる笑顔輝く八重山郡民の会(会長・次呂久成崇県議)は20日、臨時総会を開き、選考委から報告を受け、承認する見通し。宮良氏の後援会組織を強化し、年内には出馬表明まで行う方針だ。

 入嵩西委員長は「宮良氏は、市民目線で話し合い、市民の相談にも気軽に乗ってくれる立派で偏りのない市議。20年近くに及ぶ議員活動では提言も多く、(石垣市への)貢献度は高く評価されている。政治家として申し分ない能力を持ち、特に農業分野の知識は優れており、基幹産業である農業の振興に欠かせない人物だ」と選考理由を述べた。

 宮良氏は取材に「自衛隊配備計画の(是非を)判断せざるを得ない重要な時期。選考結果を重く受け止めたい。郡民の会で正式決定後にコメントしたい」と述べるにとどめた。

 先の選考結果の白紙を了承した上原氏は「宮良さんは貫禄も十分で、議員経験も長い。宮良さんは自衛隊配備には絶対反対と言っているので、私も全力で応援する。国が相手なのでみんなで頑張って戦わなければならない」と支援を約束した。

 この日の選考委は登野城の事務所で開かれ、野党連絡協議会(長浜信夫会長)が宮良氏を一致して推薦。別の人物の名前も挙がっていたが、推薦には至らず、わずか1時間で終了。入嵩西委員長は「市議団の本気度が表れた結果」、次呂久県議は「市議団の気持ちが一つになった」と述べた。

 宮良操(みやら・みさお)氏。1956年4月29日生まれ。石垣市白保出身。沖縄国際大学卒。市職員を経て1998年9月に市議初当選。以降5期連続当選。八重山郡農業共済組合長、石垣島和牛改良組合長、JAおきなわ中央会理事、JAおきなわ経営管理委員などを歴任した。


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