師走に入り、大人の皆さん今年もですかと、子どもたちや周囲の嘆きの声が聞こえてくるようだ▼八重山署管内では、12月に入り18日現在で飲酒運転や酒がらみの傷害事件などで男女7人が逮捕され、酒を飲む機会が多くなる年末年始にかけて、事件事故の増加が懸念されている▼さらに心配なのが、我を忘れるほどの過度な飲酒による路上寝込みである。管内では2016年に790件の通報があり、県内14署中で最悪だった、今年も11月末時点で615件発生し危険な行為が後を絶たない状況だ▼道交法違反の路上寝込みは事件事故にも巻き込まれかねない。管内では過去に車にひかれる死亡事故も発生、また、あたかも被害者を介抱するふりをして、財布を抜き取るケースなどの窃盗事件も起きている。「目が覚めたら警察にいた」とならないよう適度な飲酒を心掛けたい▼さらなる愚かな行為が「自分は大丈夫」といった一瞬の気のゆるみからくる飲酒運転である。死亡事故となると悔やんでも悔やみきれず、人生で取り返しのつかない結果を招くこともある。大人の皆さん。それでも飲酒運転や路上寝込みをしますか▼年末を大切な人と安全に過ごすためにも、あなたの職場や家庭で「しない」「させない」の合言葉の輪を広げ、明るい希望の新年を迎えてほしい。(鬚川修)
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