来年3月11日の石垣市長選に向け、野党側の候補者選考委員会(入嵩西整委員長)が候補者選考をやり直すことが16日、分かった。医師で石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会の共同代表上原秀政氏(63)を選考していたが、上原氏が来年2月末まで夜間診療を継続することから、市長選で運動母体となる笑顔輝く八重山郡民の会(会長・次呂久成崇県議)から「これでは戦えない」と強い懸念が上がっていたため、入嵩西委員長と次呂久県議が同日、上原氏に「選考を白紙に戻したい」と伝え、了承を得た。近く選考委を開く予定だ。
選考委員は11月23日、上原氏を予定候補者に決定、今月8日に開かれた郡民の会で報告したが、出席者からは「市長選は短期決戦。2月末まで診療を続けると選挙態勢がつくれず、戦えなくなる」などと不安が相次いでいた。
次呂久県議が郡民の会の懸念事項を上原氏に伝えていたが、15日になっても状況に変化がなかったため、選考委は選考結果を白紙に戻す方針を固めた。
上原氏は取材に「私一人では戦えないので、白紙に戻すことを承諾した。自衛隊配備の阻止をやってくれる人がいれば任せたい」と語った。