「男のための料理教室」(石垣市健康福祉センター主催)が15日、同センターで開かれ、合同会社石垣島タクシーコールセンター(平良吉美代表社員)の社員や乗務員ら17人が参加し、減塩を意識したヘルシーメニューを調理した。
参加者らは、八重山保健所の用意した、食事バランスを自動計算する「食育SATシステム」を使用して食生活の乱れを実感した。
講師の同センター栄養士の根神文子氏が高カロリー、野菜不足、塩分過多にならないために「スーパーのおかずや外食メニューで、何を選ぶかが大切。そこにある食品をうまく組み合わせ、バランスの良い食事を取って」と呼び掛けた。
石垣市食生活改善推進員(愛称・ヘルスメイト)7人が参加者のサポートに回り、ハンダマご飯や豚肉のショウガ焼き、小松菜の更紗あえ、かき玉汁、牛乳わらびもちの5品を調理。レシピは1人当たり698㌔㌍、脂質18・2㌘、塩分2・6㌘と、不規則な食生活で栄養価が偏らないように計算されている。
参加者の中には、包丁を持った事のない男性もおり、慣れない手つきで調理に取り組んでいた。
完成した料理を食べた参加者からは「全然味が無い」「薄味で素材の味が楽しめる」などと相反する意見も。40代男性は「味が薄くて物足りないので、帰りにそばを食べに行く」と冗談交じりに話した。
平田稔さん(66)は「お肉が特においしい。家ではソースをかけているが、味がしっかりとついている」と満足した様子だった。