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浮桟橋、波照間漁港に新設 竹富町議会一般質問

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ことし10月に石垣ー波照間間に就航した㈲安栄観光の「ぱいじま2」。5年後をめどに波照間漁港に浮桟橋を新設する考えを明らかにした=9月23日午後、石垣港

 ことし10月の就航後、乗降時の利便性向上を求める声が上がっていた石垣ー波照間航路の大型高速船「ぱいじま2」をめぐり、竹富町は5年後をめどに波照間漁港に浮桟橋を新設する考えを明らかにした。設置箇所は今後、県や地元住民、同船を運航する㈲安栄観光と協議を重ね、来年度中に調査・設計に着手する。15日午前の12月定例竹富町議会(新博文議長)一般質問最終日に、東迎一博氏が船舶航路の整備をただし、小濵啓由産業振興課長と通事太一郎政策推進課長が答えた。

 高速船として県内最大級の同船は、全長39・5㍍、総㌧数284㌧、旅客定員は210人。これまで運航していた小型高速船と比べて定員数が2倍となるなど、その大きさから現浮桟橋を利用できず、直接同漁港の岸壁に接岸する状況が続いている。

 小濵産業振興課長は「県に(大型高速船用の)浮桟橋設置を要望し、前向きな調整をしている」とし、最短整備で5年を要すると説明。来年度に現地調査と基本設計、2019年度に水産庁など関係機関と調整、20年度に実施設計、21年度に着工する見通し。

 新たな浮桟橋整備までの緊急対応策として、産業振興課は現在、同船が着岸する岸壁の路面舗装を県が担当し、舗装後に町が雨よけ・日よけ用の簡易テントを設置する考えだ。

 一部では就航率の低下が指摘されている同船に関して、通事政策推進課長は「ぱいじま2は1、3便で運航。12月の1便就航率86%に対して、3便は高い欠航率。冬季は暗くなる時間帯が早まり、運航しづらいと聞いている」と報告、就航時刻の変更も含めた申し入れを行う。

 また、西表島大原への役場移転を前に20年度の供用開始を目指す石垣支所の工事費用は、概算で18億円余を見込んでいることが明らかとなった。

 通事政策推進課長は「現段階ではリース方式が最適と考えている」と答弁し、メリットを▽工事終了後から費用発生▽ランニングコストを一定額に抑えられるーと述べた。

 本年度末に完了する財政シミュレーションがまとまり次第、新竹富町役場に関する基本方針を策定。順次、住民説明会を開く考えも示した。

 

 ■12議案を可決 竹富町議会最終本会議

 12月定例竹富町議会(新博文議長)は15日、最終本会議を開き、既定予算から3億1610万円を減額し、総額73億1341万円とする2017年度一般会計補正予算案を全会一致で可決した。

 このほか、町東部第1区海底送水管更新工事(新城島ー黒島、黒島陸上送水管)、鳩間小中学校校舎改築工事(建築・設備)など11議案を承認した。

 本年度一般会計補正予算案では、大久研一氏が「議案審議では見積もりの甘さなど指摘が相次いだが、住民生活に密着していることからも、速やかに執行されることを強く要望する」と賛成討論を行った。


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