6月に供用開始した小浜小中学校新校舎の外壁一部に早くもひび割れが生じていることが13日、分かった。同日始まった12月定例竹富町議会(新博文議長)一般質問で大久研一氏の質問に答え、町教育委員会の田代仁総務課長が明らかにした。町教委総務課によると、ひび割れ箇所は同校舎1階南側の窓枠付近など12カ所におよび、大きさは約1~20㌢。管理業者らと現場を2度確認済みで、施工方法は適正だったとして「残る可能性は素材品質だが、詳しくは調査中」と答弁した。
大久氏は約半年足らずでひび割れが発生した原因究明を求め、乾燥しやすい冬期はひび割れがさらに拡大する可能性を指摘。「学校施設で多く不具合が出る。子どもたちが安心安全で教育を受けられるよう早急な対応に務めてほしい」と要望した。
田代総務課長は「乾燥で収縮などが生まれる可能性がある」と、大久氏の指摘を認めた上で、「早急な修繕を行う予定で、今回は契約の中に2年間の補償が含まれおり、管理業者と(修繕時期などについて)話を進めている」と応じた。
また、同校で5月30日に発生した集団食中毒の対策として、文科省から▽給食に使用する食品や原材料の確認、下処理を行う検収室の設置▽スポットクーラーでの空調管理は不適当ーなど指摘を受けたとし、現場と協議しながら町内全調理場にクーラー設置を検討する考えを示した。
2018(平成30)年に新たにスタートする鳩間島留学制度は正式の申し込みはゼロだが、新4年生から新中学3年生までの男子児童生徒7人の問い合わせがあることを報告。うち、3組は島を見学しており、前三盛敦教委教育課長は「正式な申し込みを待っている状況」と答えた。いずれも大久氏が質問した。
波照間純一氏は波照間空港の再開のめどをただし、通事太一郎政策推進課長が「第一航空から那覇ー粟国間の再開後に認可が下りる見込みと聞いている」と進捗(しんちょく)がないことを伝えた。
13日は、大久氏、波照間氏、山盛力氏、那根操氏の4氏が登壇した。