【竹富】ASEAN諸国と交流を続けている九州大学の学生12人と、シンガポールやマレーシアなど4カ国の学生14人が、15日から3日間の日程で竹富島を訪れ、島人と交流し文化にふれた。
九大は世界展開力事業を行っており、これまでも国際交流基金事業の交流会を竹富島で開催、今回も河野俊行教授が竹富島を交流場所に選択した。
初日は、NPOたきどぅんの上勢頭保理事長らが歓迎の「トンチャーマ」を歌い、ドラや太鼓で学生たちを出迎え、島の紹介を行った後、デイゴ並木を通って集落を散策。喜宝院蒐集館では島独特のワラサンや戦前のA円、B円など日本軍がフィリピン、シンガポールで発行した軍票に学生らは関心を示していた。
2日目は、まちなみ館で大山榮一公民館長が「公民館を中心とするコミュニティーのありかた」、上勢頭芳徳蒐集館長が「竹富島はどうして美しいのか」をテーマに講話した。
松竹昇助さんら民具クラブのメンバーが、クロツグの葉で指ハブや馬グヮーなど玩具作りを指導。クロツグは東南アジアにもある植物で学生たちは熱心に取り組んでいた。
夜は芸能交流や意見交換会が開かれ、青年会メンバーらが舞踊やエイサーを披露、上勢頭同子さんが島のわらべ歌などを教えた。学生たちも、それぞれ自国の歌や踊りを披露するなど和やかに交流を深めた。(竹富通信員)