石垣市制施行70周年を記念して、琉球大学付属図書館・博物館の企画展「琉球大学資料にみる 八重山の自然とくらし」が5日から、石垣市立図書館で始まった。八重山の自然や歴史、文化に関わる貴重資料97点が展示されている。17日まで。市内開催は2回目。
国指定重要文化財の宮良殿内で記された公務日記や日用品購入記録、祭事の際に使われた献立などが閲覧できるほか、ジュゴンの薫製や頭骨標本、イリオモテヤマネコの標本や、村人が数の記録や計算道具として使った「わら算」の稲わらなどが、歴史的資料と関連付けて展示され、多様な観点から楽しめる展示となっている。
初日の午前、開会セレモニーが開かれ、中山義隆市長、石垣安志教育長、同付属図書館の山本和雄事務部長がテープカットを行ったあと、同大学博物館の佐々木健志学芸員と、同大学図書館職員の冨田千夏さんが、資料を説明した。
山本事務部長は「貴重な資料が再び八重山の皆さんの目に触れてうれしい。地域を見つめ直す機会となれば」とあいさつした。