石垣市制施行70周年記念「NHKのど自慢」の公開生放送が3日、市民会館大ホールで行われ、市民ら約1000人が見守る中、予選を勝ち抜いた出場者20組が自慢の歌声を響かせた。沖縄本島の観光施設で働く田福真美さん(20)=市出身=は市出身歌手・夏川りみさんの名曲「涙そうそう」を凛と歌い上げ、見事チャンピオンに輝いた。同番組の市内開催は2003(平成15)年以来、14年ぶり。
出場者らは、色鮮やかな琉装や、かりゆしウエアなど思い思いの衣装で登場、八重山民謡「安里屋ユンタ」や「島人ぬ宝」、「未来へ」などを披露した。
人気歌謡曲「キセキ」を熱唱した市内中学校の教諭3人組は「きょうの大きな舞台のように、いつか君たちも大きな舞台に立つ日が来る。頑張ってほしい」と受験生にエールを送った。
放送終了後、トロフィーを手にした田福さんが「独学で民謡と三線を練習している。(チャンピオンは)本当にうれしい」と笑顔を見せると、会場は盛大な拍手に包まれた。
中山義隆石垣市長は冒頭、「市制施行70周年を祝う気持ちと石垣島の魅力を全国、そして全世界に届けられたら。ともに盛り上がっていきましょう」とあいさつした。