【那覇】八重山市町会(会長・中山義隆石垣市長)、八重山市町議会議長会(知念辰憲会長)、八重山広域市町村圏事務組合議会(仲嶺忠師議長)、八重山建設産業団体連合会(米盛博明会長)の代表らが11月30日、県庁と県議会を訪れ、新県立八重山病院への高気圧酸素治療装置の設置と石垣空港線の早期建設を要請した。翁長雄志県知事と新里米吉県議会議長宛て。
要請文を読み上げた中山市長は、新県立八重山病院への高気圧酸素治療装置の設置については「伝統潜水漁法『フーカー』やダイビングの客、インストラクターなど減圧症発生の危険がある。離島格差をなくすとともに観光業振興、漁業振興に不可欠だ」と導入を求めた。
石垣空港線の早期建設については「集落の通学路でレンタカーに子どもがはねられたり、観光バスが農道を走り、トラクターを追い越したりと事故の危険が高まっている」と早期供用開始の必要性を訴えた。
県庁で対応した浦崎唯昭副知事は、高気圧酸素治療装置について「導入の方向で病院事業局と話し合っている」と述べ、伊江朝次病院事業局長は「減圧症患者は今後も発生する。今まで行っている治療をやめるわけにはいかない」との考えを示した。
石垣空港線については「平得交差点からの2・2㌔は優先的に整備し、2018年度3月には2車線の暫定供用を予定している。みなさんと同じ気持ちで県も動いている」と応じ、宮城理土木建築部長は「19年度までには全線2車線化を完了させるよう取り組んでいく」と述べた。
要請には、砂川利勝、次呂久成崇両県議も同席した。