ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(柳島司総支配人、客室数255室)が、敷地内に富裕層向け約200室程度の新館の建設を計画していることが27日までに関係者の話で分かった。現段階の計画で完成すれば総客室数が約450室に上り、県内離島のリゾートホテルでは最大級となる。開業は2020年夏ごろを目指しているという。八重山では、東京オリンピックの開催や那覇空港第2滑走路の運用開始などで需要増を見越した新たな客層を取り込む動きが活発化している。
関係者によると、新館は、高級志向が高い客層の獲得を見据え、八重山では少ないラグジュアリー層の取り込みを狙ったもので、本館西側の「スナッグゴルフ」のスペースを活用して計画。
ホテル側は10月中旬、借地契約を結んでいる地権者に計画を説明。現施設と同規模程度の新館を整備する意向を伝えている。同月下旬ごろには従業員にも説明した。
新館建設に向け、大手ゼネコンと調整を進めているが、人手不足や建設資材の高騰などで着工が遅れる可能性もあるという。
ホテルの新館建設は過去にもあったが、2008年のリーマン・ショックを受けて断念。13年に南ぬ島石垣空港の開港で国内外から観光客が増加し、急成長を続ける八重山観光の拡大を背景に計画が再浮上したとみられる。
取材に対してホテル担当者は「現段階でお話しできることはありません」としている。