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野党、上原氏の擁立決定 市長選

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来年3月11日投開票の石垣市長選に向け、野党側の候補者選考委員会は上原秀政氏を擁立した

 来年3月11日投開票の石垣市長選に向け、野党側の候補者選考委員会(入嵩西整委員長)は23日夜、官公労共済会館で会議を開き、石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会の共同代表で八重山地区医師会会長の上原秀政氏(63)=宮良=を擁立することを全会一致で決めた。21日の会議で上原氏のほか新たに推薦された2人のうち、社大党八重山支部は30代前半の男性について「出馬の意思が確認できなかった」として取り下げ、若者の会から推薦された市議の崎枝純夫氏(63)は全会一致を優先して自ら辞退した。

 入嵩西委員長は選考終了後、「上原氏は長年、人の命を預かる医療に携わっており、人間性も評価できる。命を大切にする姿勢、平和を希求する姿勢は私たちと同一。人の命は全地球よりも重いという信念のもと、石垣島への自衛隊配備に反対し、その運動のリーダーとして活動している。上原氏の英知と情熱、行動力を高く評価する」と選考理由を述べた。

 上原氏は取材に「市長が変わらないと陸自配備を止めることはできない。私は『義を見てせざるは勇無きなり』をモットーにしてきたが、今回その義を感じる。尖閣を行政区域に抱える石垣市に発火装置を置くべきではない。ミサイル基地があると、ふとした拍子に間違いが起きるかもしれない。基地のない平和で自然豊かな世界一幸せを感じる島を目指したい」と決意を語った。

 上原氏は今後、支持母体となる笑顔かがやく郡民の会(会長・次呂久成崇県議)と政策を詰めるなど準備を進め、年内にも正式に出馬を表明する予定だ。

 野党側の人選作業をめぐっては県議、市議団、政党、労組、平和団体、陸自配備先周辺4地区、9団体の代表ら17人で構成する選考委員会がことし4月に着手。上原氏を含め7人が推薦されたが、本人に出馬の意思がないことを理由に推薦を取り消したり、本人が辞退するなどして上原氏が残っていたが、委員から政治家としての力量を不安視する声があったため、この日まで決定には至っていなかった。

 上原秀政(うえはら・ひでまさ)氏。1954年11月17日生まれ、石垣市大川出身。杏林大学医学部卒。同大医学部附属病院第3内局での勤務を経て県立八重山病院、2000年に退職し、同年に上原内科医院を開設。2009年から八重山地区医師会会長。


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