障がいを持つ人々の暮らしと働きについて考える「第12回雇用・就労支援フォーラム」(県中小企業家同友会など主催)が18日午後、八重山合同庁舎で開かれ、障がい者就労支援などを展開する「ダンウェイ㈱」(川崎市)の高橋陽子代表取締役が講話した。知的障がい者の使用を前提にリポートやプレゼン資料、ウェブページが作成できるソフト「ICT治具」を活用した就労支援を行う高橋代表は「障がい者の能力は一人一人違うが、能力を可視化することで互いにカバーできる。それを踏まえたマッチングをしてほしい」と助言した。
障がい者雇用の拡大に向けて、知的障がい者によるインターネットのホームページ(HP)づくりを通した就労支援で社会進出を目指している高橋代表は「Unlocking(鍵を開けろ)」をテーマに講話。約140人が参加した。
ダンウェイでは障がいを持っても分業によるHP制作が可能なソフト「ICT治具」を利用した就労を推進。高橋代表は「治具は障がい者の可能性を伸ばす一つのツール。中小企業のHPを制作する障がい者が企業を支える役目を担っている」と事業展開を事例に障がい者の積極雇用を呼び掛けた。
フォーラムは2部構成で行われ、行政や企業、教育関係者による障がい者雇用に連携したパネルディスカッション、雇用企業による報告が行われた。