石垣市内で13日から始まっている「東アジア若手天文学者会議」(東アジア中核天文台連合主催)で、名古屋大学大学院理学研究科宇宙論研究室で観測的宇宙論を専攻している石垣市崎枝出身の箕田鉄兵さん(24)が研究内容を発表した。
宇宙の初めにつくられたとされる原始磁場が実際にあるかどうか確認するために計算をし、将来の電波観測でみえるであろうという予測を行った内容。古里も紹介しながら英語で堂々と発表した。
箕田さんは崎枝小中学校、八重山高校を卒業後、上智大学に進学。中学時代の国立天文台VERA石垣島観測局や石垣島天文台での職場体験を通して、天文学者を志すようになったという。
これまで2回の国際会議に参加。「石垣にいたころから天文学者になりたいという夢があった。古里での国際会議に参加できてうれしい」と喜び、「これだけ恵まれた自然環境があるので、自然科学や幅広い分野に興味を持って、学んでいってもらいたい」と後輩に期待した。
発表を聞いた父親の俊晴さん(62)は「内容はあまり分からないが、非常に慣れていると感じた。将来は国立天文台に就職して、島の後輩たちの道しるべになってくれたら」と笑顔。母親の律子さん(同)は「健康に気を付けて、好きな道を突き進んでくれたらうれしい」と語った。
同会議に関連し、18日午後2時から、県立石垣青少年の家で一般向けの公開講演会が開催される予定。