八重山そば選手権では平良商店、やいま食堂、八重山そば処小松など観光客にも人気のある店が多数の票を集めた。今後とも研さん努力し誉に応える味を守り八重山そばの奥深さを示し続けてほしい▼本日紹介する店は、自家製麺の八重山そばを十年来提供している島そば一番地。創業者の故新垣須美子さんが残した「島そばのだし」をスタッフが忠実に時間をかけて煮出し一日寝かせて供している。赤みがかったピパーズ(島コショウ)も自家製▼観光客にも人気のあるさっぱり系の味だが沖縄本島からの出張族リピーターも数多く「これこそ八重山そば」那覇にもぜひ店を出してと熱心に勧誘されてきた▼そこで数年前から離島フェアなどに積極的に参加、本島のそば通の感想を聞いて準備してきた。このほど縁あって那覇市開南で再開発された「のうれんプラザ」2階の飲食店街に出店が決まり今月からオープンしている▼早速八重山そばファンが来店、そば談議で盛り上がっている。こんな定見も。具はネギと細切り肉に限る、客が欲しがっても紅しょうがはのせない。コーレーグースもせっかくの汁のうまみを左右してしまうので積極的には勧めない方がいいなど▼おいしければ具も汁も多彩に展開し何でもありの最近の八重山そばには耳の痛い指摘。(仲間清隆)
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