2017年度八重山地区小中学校童話・お話・意見発表大会(八重山地区PTA連合会主催)が3日午後、新川小学校体育館で開催され、3市町の代表者18人が身ぶり手ぶりを交えながら表情豊かに自身の体験談や思いを伝えた。
小学校低学年で寺尾紬君(波照間3年)と玉代勢ゆなさん(黒島3年)、同高学年で増田健琉君(真喜良6年)と武田結菜さん(登野城6年)、中学校で奥平琉斗君(石垣第二3年)と世持愛菜さん(白保3年)のが最優秀賞に輝いた。
6人は八重山地区代表として、12月8日の第68回沖縄県大会に派遣される。
意見発表の部で県への切符を手にした奥平君は「『想像力』を持って」と題して、9月に自然壕チビチリガマが荒らされた事件に言及。「彼らを責めることは簡単だが、私たちはどうでしょうか」と投げかけ、知ったつもりではなく沖縄戦を自分自身に置き換えて考えること、想像力を持つことの必要性を訴えた。
発表後、審査員からは「発表への思いは十分伝わっている。オーバーな動きは控え、言葉をひとつひとつ大切にしてほしい」「文章量が多いためか少し早口に感じる。自分の思いをしっかりと伝えられるよう、文を削ってみることも」などの講評が寄せられた。
同大会は、意見発表の活動を通して表現力の育成に努めるとともに、情操教育と国語教育の発展を図るもの。小学生の童話・お話大会はことしで第57回、中学生の意見発表大会は第58回を迎える。
優秀賞は次の皆さん。
【小学校低学年】▽男子=大嵩長佳(与那国2年)、入福濱奏(登野城3年)▽女子=仲間彩音(与那国1年)、村上結香(海星3年)
【小学校高学年】▽男子=木村國幹(与那国6年)、本比田一朗(波照間4年)▽女子=池田真鈴(与那国6年)、大嶺紗佳(大原6年)
【中学校】▽男子=玉代勢元稀(黒島3年)、金城元気(久部良2年)▽女子=狩俣幸奈(船浦2年)、相田真央(与那国3年)