日本最南端のミッションスクール、学校法人カトリック学園海星小学校(﨑山麻希校長)の新校舎落成式典が3日午後、カトリック石垣教会聖堂で開かれ、同校の在校生や職員、卒業生ら200人以上が真新しい学び舎の完成を祝った。
2階建ての新校舎は、2013年の創立50周年記念事業の一環として昨年11月に着工。ことし9月に完成し、10月2日から運用を開始している。
同校の教育理念である〝友愛〟をモチーフに、八角形の学習棟や、床・ロッカーなどに木材を使用し、温かみのある内装となっている。児童や保護者のニーズに応えて多目的室が拡張されたほか、校内全室の出入りは段差のないバリアフリー。昇降用エレベーターも設置された。
式典で﨑山校長は「聖書の言葉に『新しい革袋には新しいぶどう酒を』とあるように中身こそ大切。友愛の心を注ぎ込んでいきたい」と述べ、第49代児童会長の名嘉杏彩希さん(6年生)が「すべてが新鮮だが、私たちがしっかりしなければ。友愛の心を大切に、新しい学校の歴史をつくっていきたい」と抱負を語った。
施工3業者に﨑山校長から感謝状が贈られ、代表してサキヤマ建築設計事務所代表者の豊川敏彦氏が「教育理念を念頭にゆとりと温かみのある設計にした。弱者に優しい建物になっていると思う」とあいさつした。
式典後は、新校舎玄関前で大川旗頭棒獅子保存会(野原喬会長)の獅子舞が披露され、児童らは獅子の迫力に歓声を上げた。