▽…八重山の入域観光客数が過去最多となる勢いだ。1~8月は前年を11万819人上回る95万9470人。残る4カ月を昨年実績で試算すると135万8000人余りで、目標の131万人を超える可能性は高い。冬場の閑散期に加えて台風の影響はあるが、冬の八重山を求めて観光客はまだまだ控えている。いま一度、量と質のバランスの熟考は必要。来島者の満足度はどうだろうか。
▽…旧暦の9月9日は5節句の一つ「重陽の節句」。中国では古くから5節句の中でも一番大きな陽数(奇数)が重なる同日を、大変めでたい日として不老長寿や繁栄を願う行事が行われてきた。薬草としても使用され延命と信じられていた菊を用いて不老長寿を願うことから別名「菊の節句」とも言われている。八重山では重陽の節句に、御嶽で芋の収穫を感謝する風習があるという。どんないわれがあるのだろうか。
▽…26日に海難救助表彰された西表島の3人。救助は初動の早さ以外に、携帯電話の防水措置、位置情報の的確な伝達で実現した。安全講習会では事故を繰り返さないため詳報を求める声も。海保と業者組合など双方の間で積極的な情報共有を。島はミーニシ(新北風)が吹くころ。海上は急にしける。暑さやわらぐ陸上でも気に掛けたい。