このところ友人らに「政権批判や自衛隊配備にムキになっていないか」とよく言われる。考えてみれば2012年に再登板した安倍首相が、憲法解釈を無理やりねじ曲げて集団的自衛権の行使容認を決め、与那国、石垣で自衛隊配備が具体化してからムキになっている▼辺野古、高江で米軍基地建設を強行。宮古、八重山で住民を戦争に巻き込む恐れのある自衛隊をごり押しし、どんどん「戦争国家」に突き進む「安倍一強政治」、同政権と一体の中山市政が怖いからだ▼そこには「沖縄戦」の臭いが鮮明に残る時代を生きてきた者として、辺野古新基地やオスプレイ、自衛隊など再び戦争につながる一切の危険を子や孫たちの未来に残すべきでないという思いがあるからだ▼しかし安倍政権は中国脅威論で毎年軍事費を増額、今はトランプ大統領と一緒に北朝鮮と挑発合戦。このままいくとまた戦争が始まるのではと子や孫たちの未来が案じられる。それほど今の首相は戦争のきな臭さが漂い怖い▼その「安倍政治」がさらに続くことに強い恐れがある。またも数の力で平和憲法も改正され、戦争はもはや人ごとでないと▼「新聞週間」を迎えて改めて思うのは、異論に攻撃を加え報道にも圧力がある時代だからこそ、記者一人一人がしっかり権力と向き合い、危うさを正すべきだ。(上地義男)
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