岩手県北上市とのかけはし友好都市締結に向けて、石垣市(中山義隆石垣市長)は12月4日から始まる市議会12月定例会に友好都市締結に関する議案を上程する。石垣・岩手かけはし交流協会(高木健会長)など8団体が27日午後、中山市長に友好都市締結を要請、それに応じる形で市が市議会に上程する。8団体は日程を調整して市議会にも要請を行う。市議会で可決されれば来年1月の石垣島マラソン大会に合わせて締結する見込み。
石垣市と北上市は1994年に東北地方が大冷害に見舞われた際、岩手県の種もみ緊急増殖事業をきっかけに交流が始まり、民間を中心に20年間の交流が続いている。
北上市では同市商工会議所と北上観光コンベンション協会が石垣市との友好都市締結を高橋敏彦市長に要請。同市も12月定例市議会に上程し、来年1月に締結する方向で調整を進めている。
要請ではJAおきなわ八重山地区本部の山田惠昌本部長が「岩手と石垣の交流20年の節目を迎え、かけはし友好都市提携に向けて早急な対応をお願いしたい」と述べ、中山市長に要請書を手渡した。
中山市長は「各団体の要望を行政として受け止め、皆さんの意向に沿えるように頑張りたい。交流20年の節目の年に友好都市を締結できるのは市民にとっても大きな記念になる」と述べ、12月定例市議会に議案を上程する考えを示した。
高木会長は「岩手県との交流拠点として北上市と友好都市を結び、今後の交流強化を図っていきたい」と述べ、市議会にも同様の要請を行うという。