石垣港保安対策協議会(会長・林健太郎石垣港湾事務所所長)は27日午後、2013年度石垣港保安対策総合訓練を石垣港浜崎地区国際埠頭で実施。石垣港湾事務所や八重山署、石垣海上保安部など関係21団体が参加し、本番さながらの訓練を展開した。
国際テロなどの犯罪を港湾での水際で防ぐため各関係機関との横の連携を緊密にすることなどが目的。
訓練は外国から石垣港へ入港するクルーズ船内に3人のテロリストが潜伏し、上陸後、事前に石垣入りしている支援者と合流し、テロを計画しているとの想定で行われた。
船が着岸後、侵入した支援者と、下船してきたテロリスト1人を警察官が制圧、船内で人質をとったテロリスト2人を海上保安官が取り押さえる緊迫した訓練が展開された。また、負傷し心肺停止の乗客を救急隊員が蘇生させるまでの一連の流れを確認した。
同保安部の赤津洋一部長は「世界各地ではテロが多発している。新空港開港により観光客も増え、大型クルーズ船の寄港も多い。テロは首都圏だけの問題ではない。石垣港は国境の重要な港湾。今回の訓練でもお互いの連携を確認できた」とあいさつ。
漢那政弘副市長は「テロの危険性は高まっており、保安体制の強化は重要。実践さながらの訓練で各関係機関の迅速、的確な対応を頼もしく思う」と評価した。