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Channel: 八重山毎日新聞社
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終活。自分らしい終わりを迎えるためにどう…

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 終活。自分らしい終わりを迎えるためにどうあるべきか。友がエンディングノートを書いてみたという。62歳、まだ早いが、そんなことも思うお年頃▼中学の同期生名簿を開けば「逝去」の2文字はすでに40名近く、これが現実。残り時間は誰にもわからない。でも、生きているだけで人生は素晴らしい。その時々を楽しみ、悔いなく迷わず生きたい▼浦添総合病院が「事前指定書(リビングウェル)」の一般配布を始めたという。「生前の意思」の意。延命措置など終末期医療の希望を事前に書く。県内では初の取り組みとみられ法的効力はないものの、命に関わる決断、尊厳死をめぐり家族や医療従事者に大きな示唆を与える▼TVドラマ「おしん」や、30年近く続く「渡る世間は鬼ばかり」の脚本家、橋田寿賀子さんが新刊で「安楽死宣言」をし、話題を集めている。92歳の覚悟である▼先だって行きつけの店での定例飲み会。隣席に何と82歳の同級生模合の皆さんが男女8名。女性はおしゃれに身を包み、うちお1人は凛とした和服姿。生きる喜び、笑顔。その心意気がすばらしい。62歳なんて、まだまだハナ垂れ小僧▼地域には米寿、風車祝いなど健康長寿をあやかり、寿ぐ慣習がある。この良き伝統を喜びつつ、今をどう生きるかあれこれもの思う秋である。(慶田盛伸)


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