平和への祈りを込めて鐘打する参加者ら=10日正午、新栄公園
1944年10月10日に沖縄で大量の犠牲者を出した「十・十空襲」の日に伴い10日正午、新栄公園内平和の鐘鐘楼で同平和祈念鐘打式(主催・世界平和の鐘の会沖縄県支部、石垣市)が行われ、約20人が追悼と平和への思いを込めて鐘を打ち鳴らした。
「十・十空襲」は沖縄大空襲とも呼ばれ、米軍から南西諸島が受けた最初の大空襲。沖縄諸島も標的にされ、市によると死傷者は多くの民間人を含め1300人にのぼる。
漢那政弘副市長は「十・十空襲を知っている世代が少なくなっており、鐘打式の継続は大きな意義がある。石垣市から平和への思いを乗せて、一打一打世界へ発信したい」とあいさつ。 世界平和の鐘の会沖縄県支部の崎浜秀崇副支部長は「73年たち、沖縄本島の地上戦が人々の印象に強いが、八重山や宮古でもかなりの犠牲者が出たことを忘れてはならない」と語った。
同鐘打式は2015年から行われており、今回で3回目。