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石垣市川平 マリオットホテル着工 景観計画内で建設へ

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「マリオットリゾート&スパ イシガキジマ」(仮称)の着工に向けて地鎮祭でくわ入れを行う石垣島産業開発㈱の武田嘉明最高経営責任者会長(中央)ら=29日午前、川平

 米国ホテル大手のマリオット・インターナショナルが石垣市川平集落の北側で計画している高級リゾートホテル「マリオットリゾート&スパ イシガキジマ」(仮称)が29日、着工した。建設担当の石垣島産業開発㈱(武田嘉明最高経営責任者会長)によると、2020年12月にアジア最大級のプールと県内最大規模の客室380室を備えたフルサービスホテルを開業する。一方、地元公民館が市に現行維持を求めている景観地区の高さ制限(上限7㍍)について同社担当者は「制限の見直しの有無に関わらず建設は進める。必要があれば住民説明会で丁寧に説明する」と述べ、制限内で対応する考えを示した。

 今回の工事は、磁気探査に向けた伐採などの造成工事と、建設作業員約200人分の仮設宿舎建設を行うもの。ホテル本体の着工は来年9月ごろを見込んでいる。

 ホテルは、マリオット社が日本国内では初めて直営。敷地面積約8万6925平方㍍に、延べ床面積4万5000平方㍍前後の施設を建設する。付帯施設として9900平方㍍を誇る大型プール、スパ、フィットネス、キッズクラブ、社員寮などを備える。現計画では総工費約250億円。

 客層は国内外から石垣に訪れるファミリー層を軸に取り込み、稼働率約80%を見込んでいる。利用する水は地下水も活用する考え。

 同社は市が本年度中に見直しを予定している景観計画の動向を注視しているため、建物の高さについては明らかにしていないが、市の計画に沿って対応するため当初の開業を1年見送った。

 同日午前、建設予定地で行われた地鎮祭には工事関係者約30人が参加。同社の武田会長は「石垣島に訪れた観光客の多くが川平に来るが、滞在がない。マリオットブランドで石垣の自然価値を世界にアピールしたい」と期待した。


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