【西表】大原中学校(神谷勝彦校長)の三大行事の一つ「仲間川いかだ下り」がこのほど行われ、生徒22人と教職員、保護者ら総勢55人が5艇の手作りいかだで川を下った。
同校では15で島を巣立つまでに故郷の大自然を味わってもらおうと、「西表島横断」「古見岳登頂」、仲間川いかだ下りを三大行事と位置づけ、3年間で体験している。
これに合わせ生徒たちはドラム缶や発泡スチロールの浮きに材木を組んでいかだを製作。西表森林生態系保全センターの協力で西表島、仲間川周辺の生態系について学び準備した。 当日午前6時半に仲間川河口に集合。出発式の後、遊覧船で上流に向かい、あらかじめ運んで置いたいかだ5艇に各学年、その他が分乗して8時頃にスタート。各艇力を合わせて竹ざおを操りかいでこぎながら、それぞれのペースで下った。
上流では香ばしいサガリバナを観賞。森に響くアカショウビンの声を聞き、涼しい川風に当たりながら真水の樹々から汽水域のマングローブへと移り変わる川岸の植生などを観察。生徒らは故郷の川を五感で感じながら大自然の中をこぎ進んだ。
また、そうめんやそば、バーベキューなどの船上ランチや泳ぎを楽しみ、珍しそうに眺める遊覧客やカヌーの観光客に手を振って応えた。浅瀬では歩いていかだを引き、昼すぎ無事に河口にゴールした。
次回に備えいかだを解体後、母親たちが作ったぜんざいやかき氷、差し入れのスイカをほおばった。
終わりの会では、生徒たちは力を合わせて頑張れたことを喜び、多くの人の協力に感謝した。(山城まゆみ東部通信員)