石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会が「島のどこにもミサイル基地はいらない」「市有地は市民の貴重な財産」などを呼び掛ける新たな阻止活動に取り組んでいる▼島の将来を案じて提案された陸自配備計画の是非を問う住民投票が、市議会で否決されたことに対して抗議するとともに18歳以上の市民を対象に配備の候補地となっている平得大俣の市有地の提供(売却・賃貸など)を拒否する署名活動である▼1万5000人以上の署名を目標に防衛省など各省庁の2018年度予算の概算要求書が提出される8月末までに市長と議会への提出を予定。一方で22日午後7時からは市民会館大ホールで「みんなで決めよう島の未来、市民大集会~市民ファーストでミサイル基地ストップ~」を開催する▼石垣島の未来を、私たちはどう展望するのか。市民がその住んでいる地域でより良い環境を求めて守ろうとするのは当然のことだ。連絡会の呼び掛けには地方から国を動かそうという強い気概がみなぎる▼誰でも平和がいいに決まっている。陸自配備計画は後世に重い意味を持つ大きな問題であり、島の未来は主権者である市民が決める▼連絡会への意思表示はあの時、ああしておけばよかったと後悔しないためにも子や孫らの時代へ重責を行使する好機である。(鬚川修)
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