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きょう開港1周年〜観光客100万人時代へ

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7日で開港から1年を迎える南ぬ島石垣空港。到着ロビーは連日、団体客で混雑している=6日午後1時50分ごろ、国内線ターミナル

 南ぬ島石垣空港は7日、2013年3月7日の開港からきょうで1年を迎える。乗降客数は開港日から337日目の2月12日に200万人を突破、観光客数も目標の85万人を大きく上回る過去最高の94万2964人(八重山全体)を記録した。繁華街や人気スポットは観光客でにぎわい、宿泊施設や飲食店、土産店など関連業者に活気が出るなど、新空港がこの1年の八重山経済をけん引してきた。

 

■格安運賃が実現

 

 旧空港では昨年3月6日まで日本トランスオーシャン航空(JTA)4路線、全日空(ANA)4路線、琉球エアーコミューター(RAC)3路線の計11路線で67便が発着していた。

 開港以降、格安航空会社のピーチ・アビエーションが6月に関西線、9月には那覇線に参入。スカイマークが7月に那覇、神戸、成田の3路線で運航を開始した。6日現在、JTA3路線、ANA5路線、RAC3路線、スカイマーク3路線、ピーチ2路線の計16路線78便に増えている。

 中でもインパクトを与えたのが、格安航空チケットで知られるピーチとスカイの新規乗り入れだ。既存航空会社も値下げに走り、主要路線の石垣—那覇間は、事前購入チケットで片道5000円を切る運賃にまで下がった。

 スカイの西久保慎一社長は路線を開設した昨年7月10日、「(既存の航空会社も)やればできるんですよ。もっと早くやっていれば、うちが割り込む隙間はなかった。航空運賃は高止まりの傾向にあるが、5000円の普通運賃設定は今の時代に合っており、不自然ではない」と言い切った。

 

■巨大マーケット

 

 格安航空会社が参入して以降の8月から10月まで、入域観光客数は前年同月比で50%以上伸び、年間客数を押し上げた。ピークの夏場には、ホテルや居酒屋の予約がとれないという事態が発生するほど、市内は観光客であふれた。

 石垣市への入域観光客数93万7024人を1日平均にすると、2567人。2泊すると5134人、3泊すると7701人になる。3泊の滞留人口は、市の人口4万8817人(1月末現在)の約16%を占める。観光客が食べたり、飲んだり、買い物したり、遊んだりして巨大マーケットをつくり出す。

 この1年、何がどう変化し、どのような効果、課題があったのか、今後の展望を含めて探ってみた。


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