八重山産のもずくと石垣島産のにんじんを使用したかき揚げ5300食が10日、石垣市内の13小学校と5中学校の給食で提供され、子どもたちが地元産の食材を味わった。
県産の農林水産物を活用した加工品開発を支援する県の「おきなわ型6次産業化総合支援事業」の一環。八重山漁業協同組合とJAおきなわファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場が連携して実施。八重山漁協の田中俊継さんによると、かきあげには隠しだねとしてマグロの切り身も使用したという。
この日は石垣小学校(西原貴和子校長、児童351人)で特別授業が行われ、5年生が石垣市立給食センター栄養士の金嶺一彦さんから沖縄の食生活や平均寿命、田中さんからモズクやマグロなどについて説明を受けた。
かきあげを食べた比嘉桃花さん(11)は「かまぼこみたいな味で少し硬かった。今後も食べたいが、もう少し柔らかい食感にしてほしい」、砂川真一君(同)は「薄くも塩辛くもなくちょうどいい味でおいしかった。また食べたい」とそれぞれ感想を語った。
県から同事業を受託している㈱アール・ピー・アイの大島肇さんは「子どもたちから感想を聞き、それぞれ課題を出し合って改善していきたい」と語った。