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与那国町 過去最大のチャーター便 26日までに18便就航

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FDAのチャーター便で来島し、町と町観光協会の関係者から歓迎を受ける長野からのツアー客=8日午後、与那国空港

 【与那国】国内の地方空港を定期・チャーター便で運航している㈱フジドリームエアラインズ(本社・静岡市、FDA)は8日、昨年に続いて与那国空港への運航を開始した。26日まで、国内8カ所の地方空港から18便を運航、観光客約1200人の来島が見込まれる。町と町観光協会は過去最大のチャーター便を歓迎、70〜80人規模のツアー客の受け入れ構築に官民挙げて取り組む考え。FDAチャーター事業部の青山修一部長は「受け入れ態勢がさらに整えば、新年度は秋ごろに時期を変えて運航する考えはある。ニーズがある石垣への就航も考えている」と話した。

 FDAは昨年の初就航時、静岡空港から3便で約200人を送客した。今回は秋田、長野、関西、広島、徳島などから直行便を運航させる。

 同日午後、同社が所有するエンブラエル社の旅客機(84席)が与那国空港に到着。信州まつもと空港(長野県)から77人のツアー客が来島、グラスボートで海底遺跡を見たほか、バス3台で島内を回った。ツアーは各地方から与那国、宮古を巡る2泊3日の日程。

 初めて与那国に訪れた60代の女性=松本市=は「素朴感がある与那国島に行きたかった。島の人々と触れあい、島の良さを感じたい」と喜び、70代の男性=同=は「長野から簡単に行ける島ではないが、直行便のツアーは便利」と笑顔をみせた。

 FDAによると、ツアーでは、シニア層をターゲットに国内最西端の島と南国の避寒地での観光で旅行需要を掘り起こしている。商品販売を行う旅行代理店からは、直行便の利便性が評価されているという。

 チャーター便の運航に向け町は、旅客機の地上支援機材を全日本空輸㈱から購入するなど、与那国空港の機能強化を進めてきた。

 一方、長期的なチャーター便誘致や増加する観光客への対応では▽ホテルの増設▽交通輸送の強化▽体験型観光商品の創出|などの課題もあり、観光業界からは設備投資の必要性を指摘する声が多い。

 FDAの青山部長は「ホテルやバスのボリュームを増やせれば時期を変えて運航する方向性はある。チャーター便の持続に向けて地元の皆さんと良い関係を築きたい」と期待する。

 町観光協会の崎元俊男会長は「チャーター便は経済効果がある。相手に飽きられない観光地を目指すためにはチャーター便を継続させながら受け入れ態勢の整備を積み上げていきたい」と話した。


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